2014年09月03日
強く願えば夢は叶うのか・・・。
水先人(pilot)
私がこの職業を知ったのは、今から6年前。
横浜港の郵便局のスタンプ、きちんとした封筒。
封を切って、ご挨拶状に書かれた文面を読んで、心躍りました。
就職支援財団の奨学生に応募してきた東海大学海洋学部のYくんの夢は
世界を回る大型タンカーの船長。
子どもの時の夢をそのまま抱いている感じがなんとも言えず大好きでした。
その彼が「夢が変わりました。船長ではなく、水先人になりたいです。」
「水先人・・・」
「水先案内人」のもとになっている言葉
「pilot(パイロット)」は、昔は飛行機ではなく「水先人」の事を指していたとか。
港や狭い水路に近付いてきた大型船が小型船で目的の船まで移動しなければならない。
この行き帰りに使用する小型船が「水先案内船」で水先案内船が先導して誘導する。
水先人は国家資格で、試験を受ける資格を取得するためには
専門の大学に入学しなくてはならない、英語の試験もある。
口下手な彼が一生懸命説明をしてくれて、初めてこういう職業があることを知りました。
大型タンカーの船長という大きな夢から、ちっちゃな夢に変わってしまったのかなと思っていたら
大型船を仕切れる役に魅力を感じた、更に上を目指したいと語ってくれた。
でもでも英語は大丈夫?
大学の入学金は大丈夫?
大丈夫?の質問攻撃をしたことを覚えている。
確か、TOEIC300点台だった記憶(間違ってたらごめんなさい!)
その彼が、見事に国家試験に合格し「東京湾水先区水三級水先人」に就職しました。
強く願えば夢は叶うというけど、願っているだけでは叶わない。
目標に向かって、遊びたい気持ちの誘惑にも負けない意志
大学に行くと決めてお金を溜めなければならない、バイトと勉強の両立。
行動をしないと夢は叶わない。
でもぐるっと一回りして、この行動をやり続ける強い意志の源になるものは
「叶う」という強い気持ちなんだと思います。
更にカッコよくなっただろうYくんに直接「おめでとう」を言いたい。
就職支援財団で出逢った学生たちは、本当に素晴らしい。
財団設立から8年経った今、私にたくさんの感動をくれる。
先月のベトナム旅行のブログでも書いた、ベトナム留学生だったニアくんの夢
「ベトナムと日本の貿易の懸け橋」
http://uruoiplus.eshizuoka.jp/e1352878.html
母国のベトナムを、仲間と一緒に発展させたいという野望と
どこまでできるか力を試してみたいという自分への挑戦。
ハノイで再会し、彼のオフィスを見させてもらい、社員たちに会って
未来への光の道筋がみえて、ワクワク興奮しました。
そして、昨晩の水先人の合格&就職の報告。
昨日はいろんなトラブル(元は私のミスです)もあったけど
夕方には山形に引っ越しした元スタッフから嬉しい報告の電話があったり
やっぱり私って幸せ者だなと思う一日でした。
そして、今日も幸せな一日が始まります!
タグ :水先人
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Posted by 働く女子大学 校長 at 07:40│Comments(0)
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