2014年11月06日

トップが変わると一気に女性が活躍する!


某自動車販売会社の女性活躍推進プロジェクトの活動報告会に
ご招待をいただき、行ってきました。

そこで待っていたのは、柔軟な発想の素晴らしい社長と
楽しそうな女性社員や男性管理職たちと出会いでした。

そして、やっぱり女性の力って凄いなあとあらためて思いました。
プロジェクトには男性社員もいらっしゃいましたが
明らかに女性のほうが話が上手いし、声のトーンも聞きやすい
立ち振る舞いも堂々としていて、会場を惹きつける。
パワーポイントの資料も上手で、楽しさ満載。

でも、昨年、新しい社長がやってくるまでは
女性がステージに立つなんて、ありえなかった会社。
ポーズを決めて、報告会で盛り上げることなんて
きっとタブーだったに違いない。

1月にプロジェクトが発足した時に、右も左もわからず、
とりあえず私のセミナーに女性社員3名が参加してきた。

入社した当時は、自分なりに仕事を工夫しても、認められない。
意見を言っても出る釘打たれ、仕事の領域が広がらない。
資格をとって認めてもらおうと頑張っても
昇格の土俵にのらない、あきらめかけていた。
社長が交代したことで、明るい光が見えた、ようやくチャンスが来た
そう語っていた彼女たち。

10ヵ月経った今日、目の前で司会進行役を堂々とやっている姿は
本当にイキイキとしていました。

この活動報告会は、基本的に社員向けのもので、社外ゲストは7名。
そんな貴重な来賓として声をかけてくれて、本当に嬉しかったです。

全社員の前でプレゼンという初めての舞台を経験し
女性目線を活かした店舗づくりをしている競合ディーラーがあると聞けば視察や研修へ行く。
自分たちから研修に出かけるということも従来になかったことらしい。
それに競合の会社に研修に行くという発想も女性ならではの柔軟な発想。

そこで見聞きしてきたことを自分たちの店舗にどう活かせるのかという
具体的な報告があり、うわっついた女性活躍推進ではなく
実利に繋がる報告会でした。

席が近かった男性管理職に新社長の方針にとまどいはなかったか尋ねると
全社員がこういうイベントで店舗を空けることになると売上が下がるのを懸念した。
正直、最初は賛同できなかったという。

でも、新社長は、次から次へ新しいことがやろうとするので
そんな事を考えてる暇がなくなったし、何だか面白いぞと思えるようになってきた。

女性社員の視点が本当にすごいということがだんだんわかってきたら
今は、普通に女性活躍推進のことが受け入れられるようになったと。
昨年までの会社とはまるで別の会社のよう、とおっしゃっていた。


第3部の交流パーティでは「おもてなしお菓子の試食」ということで
各店長おススメの静岡県内のお菓子を頂きました。
お客様のおもてなしの女性のアイデアならではです。

彼女たちは忙しい日常業務をやりながら、プロジェクトの活動と
今日の活動報告会の準備に相当な時間を割いたと思うし
相当なプレッシャーがかかっていたと思う。
それを思ったら、じわりと涙が出てきてしまいました。

プロジェクトメンバーの男性も、今までの彼女たちの頑張りを思い出したのか
涙ぐむという場面もあり、素敵な活動報告会でした。

「女性は会社人間にならなくていい。
50%の生活者の視点を持ち続けて、会社の中で活躍してほしい」
社長の言葉が印象的でした。