2014年11月09日

大人の修学旅行


「読書室」有名な文化人たちがこの部屋で本を読んでいたのでしょうか。

アールヌーボーの蜘蛛の彫刻が施された欄間

モダンなラウンジ

『静岡文化経済ウォーク』のバスツアーでお邪魔した
国指定登録有形文化財指定の湯ヶ島にある『落合楼村上』
明治十四年には、逗留中の山岡鉄船が庭内で川の合流する様子を見て
川の落ち合う地に建つ旅館ということから「落合楼」と命名されたと言われています。
お部屋もとても趣があって素晴らしいのですが
日帰りツアーということで、今回はランチを大広間でいただきました。

このツアーの参加者名簿を見たら、恐れ多いほどの素晴らしい経営者さんばかりで(汗)
女性を増やそうということで、今年初めてお声をかけていただきました。

午前中の1か所目は、かんなみ仏の里美術館

まず、この美術館の魅力は館長。
ユーモアあるお話と、次から次へと切れ間なく展開していく、さすがです。
鎌倉時代の国宝の阿弥陀如来像と両脇に侍像と蓮華座も素晴らしかったのですが
木肌・年輪が体つき・顔つきのふくよかさを上手に表している平安時代の薬師如来坐像(県指定有形文化財)に
すっかり魅了されてしましました。
干支の動物が頭にのった十二神将立像(県指定有形文化財)も素晴らしかったです。
http://www.kannami-museum.jp/

二か所目は、願成就院。

願成就院は、頼朝の奥州討伐を祈願して北条時政により建立されたと言われています。
運慶の作品「木造毘沙門天立像」の力強さが素晴らしい
平安の時代に平家にのシンボルである東大寺が焼けるのを目の前で見た運慶の想いが
この作品に込められている、と和尚が熱く語ってくれた。話上手!


自分の石像を注文することができる面白いコーナーもありました。
石彫師が粗方長方形の石を削り、あとは自分で好きな顔などに削りに来る方が結構いらっしゃるとのこと。
お値段聞いたら25万~30万円程度で作れるらしい。

そして落合楼のランチ後は中伊豆ワイナリーへ。
ワイン蔵には、オーパス・ワンがずらり!
最初の作品(1979年)から全ヴィンテージを所持しているらしい。

150年前のワインも貯蔵されていました。

この中伊豆は、葡萄の栽培に適した土壌ではないので
なかなか美味しいワインを造るのは難しいと思いますが・・・
チャレンジする姿勢にエールを送ります。


お忙しい中、全行程を下見されていていたのも驚きですが
プロ添乗員も顔負けの解説に脱帽!黒田さんに感謝です。

普通にお会いできない経営者さんたちと文化について触れ合う
楽しい大人の修学旅行でした。

  


Posted by 働く女子大学 校長 at 23:48Comments(0)校長のつぶやきグルメ&ワイン&日本酒