2013年05月23日
仕事ができる人は、心に茶室を持っている!
石臼でお抹茶を挽く!
シズオカ文化クラブ第207回定例会「“抹茶”を知り味わう夕べ」
~茶道から食まで日本文化を支える貴重なお茶~
シズオカ文化クラブは、静岡の文化・歴史・芸術・人をテーマにしながら
毎月定例会イベントを開催しています。
10月まで勤務していた(公財)就職支援財団の時に
文化クラブの事務局をしていたので、毎月関わっていたのですが、
起業以来、なかなか時間がとれず、半年ぶりの参加でした。
講師は、静岡産業大学教授(元県職員)の堀川知廣さん。
お抹茶(=碾茶)の作り方を説明する前に
お茶の作り方の説明から。
いつも飲んでいる煎茶、中国茶、紅茶、ウーロン茶、抹茶
すべて同じ茶葉でできる。
違いは、熱で酵素の働きをどのタイミングで止めるか!
(紅茶向きの品種、緑茶向きの品種などはあります)
碾茶の作り方は、手摘みのあと、高圧で短時間で蒸す。
(煎茶は1-2分、抹茶は20秒。今回は客人が多かったため、)
お茶の種類と作り方をお勉強したあと、碾茶の生産量やマーケットについて
レクチャーをいただきました。
渋みが少なく甘みが増して、濃い緑色の緑茶を作るには
覆下栽培を行うそうです。
日光があたらないと葉緑素をつくろうと働くため、濃い色の甘いお茶ができる。
かまぼこ型に刈り込んだお茶畑は、実は、刈り込んだのではなく
同じ品種で同じように育つように品種改良された「クローン」なんですって。
だからといってカラダに悪いわけではありません。
日本人のお茶の一人あたりの消費量は
なんと・・・11番目
1位はクウェート、2位はアイルランド、3位はイギリス
上位の国は、紅茶の消費の国です。
日本が11位って、寂しいというか、情けないというか・・・
子どもも抹茶を普通に飲む世界ができるといいですね。
そんなお話のあと、お茶会タイム。
お点前を披露していただいたのは、元県職員のIさん。
「お茶をならっていなかったら、仕事を続けていられなかったと思う」
とおっしゃっていました。
仕事で忙しい時には、お茶に行く時間を取るのは面倒~と思いながら
お茶の会に参加し、お茶の先生の言葉を聞いて
心が落ちつき、自分を見つめ直す。
戦国時代の将軍が、お茶室=利休を求めていたという話とダブります。
菖蒲のお茶菓子。
どんなに忙しくても、逆に忙しいからこそ
いい仕事をするためにも「自分と向き合う時間を割く」
これが大事なのだと、お茶会に参加してあらためて感じました。
効率ばかり求めていたら、いい仕事はできない!という事です。
先日、先輩の男性が「働く女子大学 うるおいプラス」にいらっしゃって
迷える女子たちの「千利休のお茶室だね」と言ってくれました。
そう、そこを目指したいのです!
